トヨタ系HV車のブレーキ制御禁止モードへの移行方法

トヨタ系HV車のブレーキ制御禁止モードへの移行方法の解説です。ブレーキオイルの抜き替えをGTSやG-SCANといった診断機のサポート機能を使わずに作業する時の方法です。

注意:クラウンHVやレクサスのHVなど、一部作業不可の車両があります!間違った作業をするとブレーキ系統の故障やブレーキの作動不良、事故につながる恐れがあるので自動車整備の専門知識や整備資格のない方は作業しないことをお勧めします。作業に関してはすべて自己責任の上で行ってください。
IG ONサイドブレーキをかけた状態で操作
①ブレーキペダルを踏んで「Nレンジ」にした後ブレーキペダルを8回踏む(5秒以内)
②ブレーキペダルを踏んで「Pレンジ」にした後ブレーキペダルを8回踏む(5秒以内)
③ブレーキペダルを踏んで「Nレンジ」にした後ブレーキペダルを8回踏む(5秒以内)
④ブレーキペダルを踏んで「Pレンジ」にすると数秒後にメーターまたはディスプレイのブレーキウォーニングランプの黄色が点滅すれば成功!

(点滅しない場合はペダルの入力が正しくできていないか、時間経過によって失敗していると考えられます①からやり直してください)

⑤この後ブレーキ抜き替えを行えます。

ブレーキオイルの交換はマスターシリンダタンク内のブレーキオイルが無くならないように、サプライタンクなどを使い補充しながら抜き替えを行います。また、排出側となるブリーダープラグ側にはワンウェイバルブ付きキャッチタンクを使用することをお勧めします。なお、廃ブレーキオイルは、正しく廃棄する必要があります。各自治体の廃棄方法に従ってください。

●HV車のブレーキオイルの交換方法は車種ごとに抜き替えの手順が異なります。各車ごとに調べたうえで正しいトルク管理の上で行ってください。下記は一例として、一般的な方法を記載してます。

例1)30系プリウスなど:右後輪→左後輪→左前輪→右前輪の順番で抜き替え

(後輪:ブレーキ踏みっぱなしでブリーダープラグを緩め、数秒後に締める。ペダルを踏んでいる間ブレーキオイルが出てきます)

(前輪:ブレーキペダルを踏みこんだ状態でブリーダープラグを緩める。その後ブレーキぺダルを10~20回程、奥まで繰り返し踏む。最後はペダルを踏みっぱなしの状態でブリーダープラグを締める)

 

例2)50系プリウスなど:右前輪→左前輪→左後輪→右後輪の順番で抜き替え

① ブレーキペダルを踏みこんだ状態でブリーダープラグを緩める。

② その後ブリーダープラグを締め、その状態でブレーキぺダルを3回程、奥まで踏む。(最後は踏みっぱなしにする)

③ その状態でブリーダープラグを緩める。

④ ②と③を交互に10~20回繰り返す。

⑤ ブレーキペダルを踏みこんだ状態でブリーダープラグを締める。

以上①~⑤の工程を各輪行う

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